メモを取っても、仕事に生かせない理由

PCとスマホで仕事を完結させるデジタル派が増えている昨今です。数少ない手書きで行う作業のひとつが「メモ」です。ただの書き写しではなく、次のアイデアを生む価値あるメモはどうすればできるのでしょうか。未来の自分を信頼しない──それが仕事の質を上げるメモの極意です。アイデアを考えるとき、企画を練るときやプレゼンの準備、どんなメモでも自分の記憶を信じず、将来の自分の役に立つように意識するだけで、役立ち率が劇的にあがるのです。それでは、「使えないメモ」とはどんなものでしょうか。駄目なメモでありがちなのは、何を書いているのか、いつ書いたのかがわからない、ラインを引きすぎたり印をつけすぎて、何が重要なのか見分けがつかないといったものです。一番意味のないメモは、ホワイトボードの板書やスライドの内容をそのまま書き写したり、話し手が言ったことをそのまま書きとる「お勉強」のようなメモではないでしょうか。そんなメモからは卒業しないといけません。たとえば、ある商品の販促の会議でのことです。前に立って話している人の言葉をメモしていで、隣でベテラン社員がつぶやいた「この商品のターゲットは子供を持つ女性なんじゃない?」という着眼点に、「そうですね」とただ相槌を打つだけだったのです。でもメモを取るべきは、本来そういう会話などの「アイデアのかけら」なのです。そこから脱却できたのは、意識的にメモの取り方を変えたからです。具体的には、自分があとで見返すことを想像して書く「未来メモ」をつくるようになってからです。それがきっかけで大きな案件を任されるようになり、仕事に自信もつき、結果的に独立して働けるようになったのです。

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