2016年の夏モデルとしてドコモから登場した「arrows SV F-03H」は、これまでのarrowsシリーズを知っている人からすれば「arrowsらしくない」と思うかもしれません。 メタルなソリッド感と高級感があり、それでいて価格を抑え、日常用途にフォーカスした性能をもつミドルレンジ端末という、意外な取り合わせになっています。arrows Fit F-01Hの登場から半年ちょっとで、arrowsはずいぶん様変わりしたように思えます。たとえてみれば、学生時代はそんなに目立たなかったちょっと田舎っぽかった女の子が、社会人になって会ってみたらすっかり都会的な垢抜けた雰囲気で、バッチリスーツで決めて大人っぽい女性の気品を漂わせているような感じです。声をかけるのにためらわれたけれど、勇気を振り絞って話しかけてみたら、ちゃんと自分のことを覚えていてくれて、拍子抜けするくらいにフレンドリーで、以前と変わらず仲良く会話できた、みたいなそんな感じです。触れようとした瞬間は背筋を正してしまわざるを得ないのに、実際に触って少し使ってみたら昔の仲良かった頃と同じように、あるいはそれ以上に親しく、「あうんの呼吸」で使いこなせる気がする。arrows SV F-03Hとは、そんな端末なのです。