成熟Bluetoothチップ市場に吹く新風

Bluetoothがここまで広範な普及に至ったのはやはり携帯電話機、スマートフォンのサブ通信として採用されたことに起点があるでしょう。オーディオ用ヘッドフォンやPC用マウスなどにもBluetoothが使われてはいましたが、やはり2007年に発売された初代iPhoneにBluetoothが搭載されたことは大きな出来事でした。“Bluetoothの搭載”がスマートフォンの定義の1つになったのです。スマートフォンはその後、iOS、Androidに関わらず、Bluetoothをメインのローカル通信として実装しています。全てのスマートフォンが共通して持つデバイスの1つであり、多くはBluetoothだけでなくWi-Fiも備え、コンボチップと呼ばれる1つのチップでBluetoothとWi-Fiの両機能を備えるデバイスを用いています。スマートフォンの標準装備こそがBluetoothの大開花の起点となったのです。一方でBluetoothの普及はスマートフォンにつながる側でも続々と広がっていきます。Bluetoothはリモコンとして、音楽転送手段として、車内通信として、使われました。Bluetoothスピーカー、Bluetooth搭載ウェアラブル端末などの製品が次々と生みだされ、スマートフォンのAdditional(アディショナル)機器として、スマートフォンと対で使われる市場を生み出していったのです。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>